アトリエを作る-武相荘の春展

以前に行きたいと思っているがまだ行けていないと書いていた武相荘の春展へ3月の初めに行ってきた。

松屋の展示でとても気になって心惹かれていた白洲正子さんの仕事場の文机を、実際の鶴川の家の中で見ることができて感慨深い。薄く開けた窓から裏の山の崖に草が生えているのなどが見えて、執筆の合間にふと顔を上げて一息ついたのかなぁとか想像してみる。本に囲まれた部屋の奥にさらに半間のスペースがあってそこに文机が置いてあって、その狭さがコックピットの中のパイロットのようなそんな雰囲気もあって、私もこんなアトリエが欲しいと憧れている。

今は仕事部屋にも私の机はなく、かといってリビングのこたつでは家族が食事したり、テレビを見たりしていて、広げても作業が中断される。ねこたちもいるので、ちょいちょいいたずらされてしまうだろう。たかが場なのだが、専用の場があるのとないのでは全然違う。日常と切り替えられないのだ。

そんな白洲正子さんの書斎のイメージをもとに、そういえば納戸に結婚祝いにもらった北海道家具の大きな机があったと思い出した。早速ほこりをかぶっていた大きな机を和室に出して、気分は「自分のアトリエ」を作る。実家から持ってきた古いボディも置いてある。ノートパソコンやiPad proも置いて、こまごまとした裁縫道具なども広げられて、そこに座れば作業が始められる。途中で「お昼ごはんまだぁ?」とか言われても、広げたままごはん作りに動けるし、食事した後、再びすぐ始められる。夜はそのまま布団をひいて寝る。

すごくいい!場とか環境ってすごく大事だなと思った。なかなか動かなかった重い腰もやっと上がって物作りへと動き出した。

鶴川日記も読了。

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